第3章 悲劇
メイド1「レミィ様…」
『ねぇ、聞かせて?』
そう言うと「お風呂場でお聞かせします」
と、泣きながらも丁寧に答えてくれた
メイド1「レミィ様はこちらのお風呂場です。お洋服はこちらのカゴへお入れください。お洋服はお借りしてきます。その後にお話はさせてください…!」
『もちろん!ありがとうね』
メイドは少し顔を赤くして小走りで走っていった
10分後…
コンコン…
メイド1「レミィ様、お入り致します」
『あ、メイドさん!』
メイド1「お、王族が私にさん付けはしなくていいんですよ!メイドでいいですから!」
『私王族でしょ?じゃぁ自由じゃん?』
メイド「レミィ様…」
メイドさんは少し感動して涙をこぼしていた
メイド1「レミィ様…あの、お話の要件なんですけど。」
『そうだったね!何でここに来たの?』
メイド1「実は、私はメイドになる前は普通にお店の店員だったのです。その働いていた場所が、シャボンディ諸島なんです。実はそこはオークションと言って人間を売るのでも有名な場所でした。」
『人間を売る?』
メイド1「はい、人間をお金で売るのです。そこで私も売られてしまったんです…私はまだ運がいい方だと思います。私は貴族に買われて、メイドにされました。でも、運が悪ければ天竜人に買われ、奴隷にされていました」
『奴隷って何?』
メイド1「例えば、メイドは穏やかな雰囲気がありますよね?でも奴隷はそんな雰囲気が無く、残酷なんです」
『嫌だね…』
メイド1「だから、私はこの家に買われて知らない国の知らないお家に連れてこられたのです」
『嫌じゃないの?』
メイド1「もちろん嫌ですよ…でも逃げれば殺されてしまいます。殺されるよりかは、メイドとして生きていきたいです。」
『ねぇ、私に、いい提案があるんだけど…』