第4章 *ひみつの… 【中村悠一】
扉の鍵を閉め、部屋の奥へと移動する。
そして中村さんが椅子に座ったあと、その上に私が重なった。
『ふぁっ…んん……』
きっちりセットされた中村さんの髪を撫でながら、
また中村さんは私の背中を撫でながら、
どちらからかともなくキスをする。
唇を貪りあっていうるうち、いつのまにかワンピースのファスナーが下げられ、直接背中に指が這う。
『んんっ…!』
唇はそのままに、指だけ別の生物のようにいやらしく動く。
身悶えしていると、ブラのホックを軽々と外され指は胸へと向かう。
その指はついに頂きに達し、私はビクンと身体を震わせる。
『はぁっ、はぁっ……』
ずっとキスされ続けたことで酸欠気味な私に、中村さんは一言「可愛いよ」とだけ伝え、指の代わりに舌で刺激を始めた。
『んぁっ!中村さんっ』
私はその快感にただひたすら嬌声を上げることしか出来ない。
熱い吐息が胸に広がり、それだけでも簡単に達しそうになる。
時折歯を立て、強い刺激を与えるその度に、快感に比例して声も大きくなる。
もう下半身が疼いて仕方ない。既に下着は意味をなさない程濡れているだろう。
中村さんは唇を離し、頂きから伸びる銀の糸をぺろりと舐めとると、
「もう俺の膝まで濡れてるよ。衣装から着替えておいて良かった。」
そう言って優しく笑い、太腿へ指を伸ばす。
私はそれに逐一反応し、中村さんをぎゅっと抱きしめる。
そうでもしていないと後ろへ仰け反り倒れそうだった。
「ねえ、どうしてほしいの?」
愛しいその声で耳元に囁く。
私は青いワンピースをわざと下着が見えるように捲り上げ、
『ここ、触ってください…』
と呟いた。