第4章 新しい恋と愛……?
その日レミから連絡が来た。
話がしたいと言われ、近くのカフェにやって来た。
「あの、この間はごめんなさい。」
少しの沈黙の末、最初に口を開いたのはレミちゃんだった。
「いや、俺の方こそ。」
「でもね、私本当に貴大くんが好きなの。だから……。」
「わかってる。だから今日はちゃんと話そうと思って来たんだ。」
「俺と夜海が一緒にいるのそんなに嫌?」
「……うん。」
「俺はちゃんとレミちゃんの彼氏だよ。
夜海と話すこともただの幼馴染みとか友達感覚って言っても?」
俺がそう説明しても、レミちゃんはまだ不安気に言う。
「………。だって貴大が夜海さんといると私には見せない顔で笑うんだもん。…なんか嫉妬しちゃう。」
「そう……かな?」
そんな風に笑っていたなんて自覚なかった。
そりゃ…不安にもなる…か。
「うん。だから夜海さんが特別に見えちゃって。」
「そうだったんだ。ごめんな。」
「ううん。でもお願い、夜海さんとはもう話さないで?」
「……わかった。」
その答えに少し躊躇いはあったけど、今、目の前にいるこの子を大切にしようと決めたから、了承した。
「本当?!」
「その代わり、もう、夜海には何もしないって約束して?」
「うん!」
嬉しそうに笑うレミちゃん
夜海がもう傷つくことが無いなら…。
そう思うと少しホッとする。