第4章 新しい恋と愛……?
「げ、とは何さ!この恋愛経験豊富な、及川さんが相談に乗ってあげよー!」
自慢げに言う及川。
つーかこいつはどこまで知ってんだ?
この間といい、今といい、俺が他校の女子と付き合ってることとか、夜海と気まずい雰囲気になってるのは知ってるみたいだけど。
「いや、マジで遠慮するわ。お前が関わると余計ややこしくなりそうだし。」
「ちょ!ひどいなー!そんなこと言わずに、話してみなって!」
あまりにもしつこいから、俺は仕方なく事情を話した。
正直いうと、もう1人で悩むのが嫌でどれかに意見を求めていたのかもしれない。
「……ってわけで、今に至る。」
「ふーん。で、マッキーは夜海ちゃんとそのレミちゃんどっちが好きなの?」
「そ、それは…。」
「俺が思うに、確かにレミちゃんの行動はちょっと異常かもだけど、それほどマッキーとこ好きなんでしょ?
だったそれなりに対応して、話し合うべきことはちゃんと話さしなちゃ。
もし、まだ夜海ちゃんとこを思ってるなら、レミちゃんとは別れた方がいいと思うけどな。
あと、夜海ちゃんともちゃんと話した方がいいよ。」
「……。」
正直、まともな答えが返ってきて、言い返せない。
「ま、どうするかはマッキー次第だけど、新入部員入る頃までには解決してよね! 」
「わかってるって!」
4月になって、新入部員が入ればインハイ予選に向けて、チームとして強化していかないと、いけないことはわかってる。
今年で最後だ。
全国行けるのはインハイと春高の2回だけ。
俺だって気合が入る。
周りに迷惑がかかる前に何とかしようと心がけた。