第4章 新しい恋と愛……?
※花巻
翌朝、駅に行くとまた夜海の姿を見つけた。
ただ、昨日と違って顔色が悪いようなというか元気がないように見えた。
「夜海ーおはよ。…って何だよ、朝から不機嫌そうだな。」
『っ………!。』
心配ながらも横に立って声をかけた。
けど、夜海は一瞬ビクッとしてから顔を背け、離れた。
「……は…?ちょ、何無視してんだよ!」
『別に……って話しかけないで…。』
追いかけて聞くけど、夜海は昨日とは別人のように言ってきた。
「何なんだよ…!おい……って!」
俺がどんなに声をかけても夜海は振り向きもせず、俺を完全に無視してきた。
「夜海…」
昼休みになり、夜海の席に向かおうとすると、
『由紀ーご飯食べよー!』
あからさまに俺から離れるように由紀の方へ行ってしまった。
そんなのが放課後まで続いた。
「おい、夜海!おいって!無視すんなよ、夜海!!」
『……。』
「待ってて!!」
完全に無視されて、その理由も、言わないことにいい加減嫌気がさした俺は夜海の腕を掴んでた。
『ちょ…離して…。』
「いいから、来いって!」
そして、そのまま校舎裏まで連れてきた。