第4章 新しい恋と愛……?
「そう思うなら、今朝のあれは、何だったんですか?」
『え?』
「電車、一緒に降りてましてよね?私、貴大くんと少しでもいたくて、あの駅まで来てるんです。」
『あれ、本当何でもないことだし、たまたま……。』
「そういうのもいやなんです!!幼馴染みだからって当たり前のように貴大くんに近づいて…。
もうこれ以上、貴大くんと話さないで!関わらないで下さいよ!一層の事…貴大くんに嫌われてほしいぐらい。」
「ちょっと!そこまではやりすぎじゃないの?」
あまりにも勝手なことを言うものだから、由紀が割り込んできたけど。
『ま、待って由紀…!わかった……。けど、どうしたら嫌われるかわかんないから、とりあえず話しかけられても、無視する感じでいいかな?』
私は彼女にそう提案した。
「……まぁ……いいです。…約束ですよ!!」
その子は渋々了承して、去っていった。
「夜海…いいの?」
『いいの、いいの!それほど貴大とこ好きだってことでしょ?』
由紀が不安そうに私に聞いてくるから、笑ってそう言った。