第4章 新しい恋と愛……?
放課後、私は部活が終わったあと一静とこを待っていた。
学校じゃ、貴大や他のバレー部に会うかもしれないから、近くのコンビニで待ち合わせをした。
「ごめん、待った?」
『ううん、大丈夫だよ!部活お疲れ様!』
「そっちもお疲れ。……じゃあ行くか。」
『うん。』
そう言って前を少し歩いた一静が直ぐに立ち止まり振り向いた。
「手……繋ぐ?」
『う、うん。』
差し出されたその手を私はそっと握った。
そのあとはせっかくのバレンタインだけど、お互い部活があったことや、暗くなってきたことから、特に寄り道もせずに駅に向かった。
同じ方向に向かう電車だったため、一緒に乗り、先に降りた私を見送ってその日は帰った。
初めてできた彼氏との初の放課後デート。
嬉しくも恥ずかしさもある時間だった。
ただ、貴大のことがほんの少しだけ心に引っかかっていた。