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Diable Patron

第1章 大嫌いな上司


レストランについて私は店内に入る。




そこは少し高級そうなお店でこんなお店は来たことがなかった。


お店の人に名前を伝えると姉達が待っている席へと通された。



そこは四人席で姉と姉の彼氏だと思われる人が隣同士になり座っていた。




そして手前の二席があいている。




どうやら間に合ったようだ。





私は席に座ると姉はにこにことしていた。




すると、横に座っていた人が私に話しかけてきた。




「僕は、氷山 壮。今回はお姉さんと結婚させてもらうことになったんだ。よろしくね。」そういって私に座った状態のまま軽く会釈をする。



優しそうでとってもいい人そうだった。




私も軽く挨拶と自己紹介をすると、壮さんは「今日は僕の弟も来る予定なんだ。もうそろそろくると思うから少し待っててもらえるかな?」といった。




軽く「はい」と返事をした。




すると、姉は「ほーら、固くなんないの!今度からお兄さんになるんだから!」そういって私に笑顔で言う。





その横で少し照れた顔をする壮さん。




お姉ちゃんが幸せそうで何より。



そう思っていた。



その時、「なんで、お前がいるんだ。日向。」そう後ろで声がした。




何となく嫌な予感がした。





恐る恐る、後ろを向く。




すると、私の後ろには部長が立っていた。





「なんで部長こそ、こんなところにいるんですか!」私がそういったとき、壮さんから信じられない言葉が飛んできた。




「やっと来たんだね、裕。紹介するよ、弟の氷山 裕だ。」




え?



部長が壮さんの弟?



すると、姉は部長に向かって私のことを紹介しはじめた。




どうやら、間違えではないらしい。




頭上を見れば部長も目を剥いていた。




どうやら、とんでもないことになってしまったらしい。
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