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Diable Patron

第1章 大嫌いな上司


部長が席につくと、壮さんが事前に予約しておいてくれたコースが並べられはじめた。




そのあと、壮さんは「由架ちゃんは裕とはどうゆう関係なの?」という。


[部長]と言っている時点で職場の知り合いだと言うことはわかるものの、形式上として聞いてくれたのだろう。


私は「職場の部署が一緒なんです。」と言うと「裕は仕事にうるさいでしょ?」と笑いながら壮さんは言う。


内心、残業ばっかりさせられて懲り懲りだったが、今後の交遊関係のことを考え「仕事熱心でとっても頼りになっていますよ。」と返した。

確かに、頼りになっているし、嘘はついていない。



するとそうゆうような話をしている時、部長から疑問が飛んできた。




「なぁ、日向。プライベートでくらいその部長呼びどうにかなんないか?」


部長は少し居心地が悪そうにそういうので私は「じゃあ、なんてお呼びすればいいですか?」というと「.....裕でいい。」と少し顔を赤くして部長改め、裕さんは言った。




私は「わかりました。私のことも下の名前で呼んでもらって構わないです。」と返した。



今後の姉達のこともある。


本当はこの人のことは嫌いだが、めんどくさいことにはしたくない。





それに我が家は姉は苗字が変わるといえど私や、両親は日向のままだ。



一様形式上として、だけど。




やがて、壮さんは部長...じゃなくて裕さんの話を始めた。



壮さんいわく、裕さんは昔から人とのやり取りが不器用で友達になりたくても強くあたってしまったりしていた。けれど勉学等はすごく優秀だったらしい。



素直にいえば確かに、人のとのコミュニケーションは下手くそとしかいえないかもしれない。



なんせ、人の扱いがひどい。



これは、私は今まで嫌がらせと思っていたがこの話を聞いてもしかしたら私に何かしらの可能性を感じてくれているのかもしれない。



少し、そう思ったが自惚れ過ぎだと言うことと、そんなわけがない。そう思ったので私は一瞬、自分がそう思ってしまったことが恥ずかしくなった。
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