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Diable Patron

第14章 家族会議


裕Side

「本部長~。まだ帰らないんですか??」




そう誰かに言われ、時刻が10時を過ぎていたことに気づいた。






立場的にいろんな部署の少し上にいる俺は、仕事をまとめて確認することに、終われていた。




「もうそろそろ帰る。ありがとう。」



そう、知らせてくれたやつにお礼をいって俺はデスクに広げていた仕事を片付けてた。





帰り道を辿りながら、これからのことを考える。





「まさか、兄さんが知らないなんてな。」





そう独り言を信号待ちにつぶやく。






この事情はさすがに家族くらい知ってると思っていた。




父はああ言ってくれても、俺は気にする。





兄はそれでも俺のことを弟として接してくれるのだろうか。




俺は物心がギリギリないくらいの時にあの家に来た。




兄事態もそれはあまり覚えていないはずだ。





だから、すごくそれは心配で。




兄がそれを聞いた上で俺が籍を抜けるといえば兄はなんと言うのだろう。





俺にはわからない。





でも、兄はとは戸籍がなくても、気持ちだけでも兄弟で居たい。





それくらい、俺はあの家族が大好きだから。





でも、由架とは家族になりたいって思ってる。





そのどちらかを捨てなきゃいけないのは残酷ではないか。






父がああ言ってくれたにもかかわらず、俺はあの言葉を信用できずにいた。





この場合どうするのが正解なのだろうか。
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