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Diable Patron

第2章 上司の理解不能の言動


私はそのあと部長のデスクに行く。



「部長お疲れ様です。半休ありがとうございました。」



そういって声をかけると


「あぁ。それじゃ外回り行くぞ。」


そういってスタスタと部長は先に行ってしまう。





私は部長を必死に追った。




エレベーターの前でやっと追いつくことができ、すこし安心した。



チーン



エレベーターが到着する。


私と部長はそのエレベーターにのり、二人きりになってしまった。


残業しているときも二人だが、エレベーターという小さな密室の中なのだからすこし緊張してしまう。


「...」


「...」



何を話すわけでもなく、私は端の方にいた。




残業明けで二人とも仮眠は取っているものの疲れはとれていない。



社交事例で話している余裕もなかった。



やがてエレベーターは地下一階に着き、私と部長は部長の愛車へと乗り込む。




最近私も部長の車に乗るのに慣れてきてしまった。



恋人ではないし、私はもちろんこの人のことは大嫌い。



だけど、どこかで二人で過ごす時間があるのが当たり前になってきてる自分もいた。



これはどうゆう感情何だろうか。




私にはわからない。


  


仕事のパートナーとしては悪くないってことなのかな。





けれど私がこの部署にきて何か役立っているとも思えなかった。





部長は私の何を気に入ってここまで私のことを使うのかわけがわからなかった。



態度としては私が嫌いだから嫌がらせしたい等という態度ではない。




だからイジメられているわけではないんだなとすぐに察した。



ならば私に今後、伸びて行くような何かを感じとっているのだろうか。




それならば、ありがたい話だ。




給料も徐々に伸びては来ている。



残業のおかげではあるが。



そのおかげで学んだものあるし、しばらくは風邪の向くまま、気の向くままに任せてみてもいいのかもしれない。
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