• テキストサイズ

Diable Patron

第2章 上司の理解不能の言動


10時頃。


予定通りアラームはなり、私も予定通り目覚めた。


シャワーを浴びて、着替えて。


冷蔵庫からお水を出して一口飲む。




最近私は思う。


[部長のペースにのまれて来ているな]と。



これもなれなのかもしれない、がそう思いたくはない。



仕事人間にはなりたくなかった。



私は適度な年齢で結婚して、子供を産んで。



暖かい家庭を作りたかった。



けれど仕事人間の部長を見ていて思う。



別れた彼にも私はこう写っていたのかもしれないなと。



けれど仕事は仕事だった。



そうゆう言い訳をしてしまっている時点で、私は仕事人間なのかもしれないなと思う。



本当は一生を共にする相手はほしい。



けれど私には付き合っていた彼しかそんな相手は考えられなかった。



[これからどうなっちゃうんだろう]



私はそんな不安を心の奥底にしまい込んで、家を出た。




正直、ここ最近いろんな仕事を部長から任せられて仕事にやり甲斐を感じている。



[この仕事、悪くないのかも。]



そう思いはじめていた。



そんな私に婚活も糞もない。



仕事はしたいけど結婚もしたい。



そんなわがまま、許されないのだろうか。



そうこう考えているうちに会社に着いてしまった。



悩んでいると時間が過ぎ去るのは早いものだ。





「お疲れ様です。」



私がそう言って部署に入って行くと、



「日向さん、明け方まで仕事してたんじゃないですか!?お家で休んでて大丈夫ですよ!?」


と声をかけられた。



「大丈夫です、仕事は責任もって終わらせたいので。それに部長も明け方までしてましたし、仮眠もとってますから。」


私がそう言うと、



「そうですか。あまり無理するのも良くないので今日は仕事残ってても私たちに任せて早めに帰っちゃって大丈夫ですからね。」



と気遣いをされた。



[いつも残業してるけどな]



内心そう思ってしまうが、気づいてないのだろう。



しょうがない。
/ 200ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp