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Diable Patron

第2章 上司の理解不能の言動


私はとりあいず、部署の仕事が早くあげられそうな人数人に連絡を取った。



するとその中から四人が助っ人に来てくれることになった。




私は飲み物を6本、会社の自販機で買って部署へと戻る。



戻ると部長は何の疲れも見せず、仕事をしていた。




「飲み物、飲みますか?」



そういって部長の前で腕に抱えていた飲み物の中からコーヒーを見せた。




「じゃあそれもらえるか。」



部長が指差したのは私が想像していたものとは逆をいった。



「オレンジジュース、ですか?」



「あぁ、もしかして日向が飲む奴だったか?」



「いえ。」




私は部長にオレンジジュースを手渡す。



こんなかわいい飲み物好きなの以外だなー。



内心そう思いながらあとから部署の人たちが書類を取りにくるであろう机の上に[ご自由に飲んでください。]とメモを書いて置いて自分のデスクに戻った。





すると部長が私のデスクまでやってきて



「ん、持っとけ。」



といって私に千円札を渡した。



「これは?」


私は部長にそう聞くと


「さっきの飲み物の金だ。足りなかったか?」


と言う。



自販機の飲み物だ。こんなにお金はかかっていない。



「こんなにかかってませんよ。」


私はそういって部長の差し出した千円札を押し返した。



「こんなにかかってないならチップとして残りはもらっとけ。いつも残業付き合ってくれてるからな。」



そういって部長は千円札を私のデスクに置いて自分のデスクへとさっていった。



姉の結婚が決まって、部長のお兄さんが私のお兄さんになると知ったときから部長の態度はすこし変わった気がする。



何でだろう。




すこし優しくなったって言うか。




でも、残業は相変わらずさせられる。




やっぱりそれは私の錯覚?
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