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兄に恋したはずなのに

第5章 見知らぬ影


私と真衣は恐る恐る家を出ると
足速に真衣の家へと向かう。

少し小走りで向かうと
あっという間に真衣の家に着いた。


「無事につけて良かった。」


「ありがとね、由美。1人で帰れる?」


「大丈夫、大丈夫。すぐそこだから。」



私はそう言って少し小走りで
自分の家へと駆け出した。


正直言うとすごく怖い。
けど、家に帰らないと。


家に着いた私は、
そのまま普通に家に入る。
極度の安心で気が付かなかった。


閉めたはずの家の扉が
開いていたことに。


「ただいまー。」


私は何者かによって
眠らされて…。

それが私の記憶の最後だった。

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