第6章 ルイ♡sweet flower love
そんなルイを見て、ココは慌ててフォローを入れる。
「そ、そんなに落ち込まないでルイ...?
あの時とっさのことでも、
ルイを選んだのには変わりないし...
そ、それに、私の中での
“可愛い”の1番はルイだよ!」
『.........か、かわ、いい...??』
ルイはさらに眉を寄せてココを見る。
「...あ、あれ...なんだか、
悪いこと言っちゃったかな......?」
『ねぇココ、可愛いってどういうこと?
俺のこと可愛いって思ってたの...?』
「え?それは......その...
ルイは、最初冷たい人なのかと思ったけど
仲良くなると実はすごく甘えたがりで
可愛い人なんだなって分かったから...」
ルイはむすっと頬を膨らませる。
『...俺は甘えたがりじゃないし、可愛くもない。』
「ふふっ、ほら、こういうところ。
ルイは可愛いよ。」
よしよしと頭を撫でる。
と、不機嫌そうにしながらも
よく見ると口元が本当にほんの少しだけ緩んでいた。
『......ココが、俺だけに特別にケーキくれたのかと思ったら、違った......』
「え...?」
『俺だけかと思ったのに、
レオもユーリももらってた。
俺の、特別じゃなかった......』
また、あからさまにしょぼんと瞳を揺らす。
「.....たしかに、2人にもあげたけど......。
ルイ、そのケーキ、
ちゃんと包みあけて中も見てくれた?」
『............まだ、だけど...』
「ふふっ、じゃあ、よかったら開けてみて?」
『...どうして?』
「それは、開けてみてからのお楽しみ」