第6章 ルイ♡sweet flower love
ルイは不思議そうに首を傾げながらも
ココに言われた通り包みを開ける。
と、中から出てきたものは......
『...あっ...!......これ...
もしかして、シャル?』
ケーキの真ん中に可愛らしい小鳥の
クッキーが飾られていた。
「そうなの!ルイには特別に、
シャルのクッキー付きなんだよ」
『これ、俺のだけに...?』
「うん、頑張って焼いたの」
『............うれしい...』
ルイは頬を染め、嬉しげに睫毛をゆらす。
「ふふ、よかった。
ルイのために頑張って作ったから、
喜ぶ顔が見られて私も嬉しい。
喜んでくれてありがとう、ルイ」
『ココ...ありがとう。
......ねぇ、せっかくだから食べさせて?』
「え?」
『俺のために作ってくれたんだから...いいでしょ?
ココに、食べさせてほしい』
「え、えーと......」
戸惑いながらルイのことを見ると、
その美しい瞳を揺らし
乞うような仕草でこちらを見ていた。
『......ね、だめ...?』
「う......」
(そんな風にお願いされたら
断ることなんてできないよ...)
「わかった......じゃ、じゃあ...」
ココはテーブルの食器置きから
フォークを手に取り、
少し震えながらケーキをすくう。
「は、はい...ルイ...
あーん......」
『......ん、もぐ......
あ...すごく、美味しい......』
「ほ、ほんと?...よ、よかった...」
『ふふっ、ココ、顔真っ赤だよ?
ね、もう1回食べさせて?』
「え!!」
『...ね?お願い...』
「〜〜〜!!も、もう!
......はい、あーん......!」
『もぐもぐ......ん、やっぱり、美味しい』
「もう...ルイっ......」