第2章 ルイ&レオ♡2人とおやすみ
ココはチラリとレオを見やる。
『ルイは疲れてるでしょ?
見たところ、机に書類も広がってるし...
ココちゃんのことは俺にまかせて、ゆっくり休みなよ』
レオがニコッと笑う。
「あ...、本当だ...!
ごめんねルイ、書類整理していたんだ...
気づかなくてごめんなさい」
ココが申し訳なさそうに呟く。
『そんなの、全然構わない。
気にしないで。
だから、レオはもう帰っていい。』
そう言いながらココの手を引く。
「......っあ…」
グッ...
すると、ココがその場から動かず、
不審に思って振り向くと、
同じようにレオもココの手を握っていた。
『ちょっと待って。
ココちゃんが怖がっちゃったのは俺のせいなんだから、
ルイに負担をかけるわけにはいかないよ。
ここは、俺にまかせて?』
『大丈夫って言ってるでしょ。
それに、怖がらせたのはレオでも、
ココは俺のところに訪ねて来たんだ。
その俺が大丈夫って言ってるんだから、
諦めてもう帰りなよ。』
『諦めて、って......
全く。普段無口なくせにこういう時だけは
饒舌になるんだから。
可愛くないなぁ、ルイは。』
『レオに可愛いなんて思われなくていい。
とにかく、もう夜も遅いんだし、
早く自分の部屋に帰って。』
余裕そうな笑みを浮かべながら
全く引き下がらないレオと、
嫌悪丸出しでレオを睨みつけるルイを
交互に見ながら、ココは戸惑いを隠せない。
「あ...あの......」
『ココ、ほら、早く俺の部屋に入って。
一緒に寝るよ。』
そう言って思いきりココを引っ張ると
レオがやっと手を離しーー
『わかったわかった。
それなら、こういうのはどう?
3人で一緒に寝るの』
『............は?』
思いがけないことを口にした。