第2章 STAND 2
智「戦隊ヒーローみたいでいいでしょ?」
さとちゃんが、にっこり笑って、青色のキャップを被った。
雅「さとちゃん、さすが!」
雅紀が緑色のキャップを被り、翔くんが赤色のキャップを被った。
俺は、黒地に紫のラインが入ったキャップを手渡された。
ふぅ、助かった。
俺もみんなみたいに派手な色のキャップだったら、被りたくねえもんな。
これなら、うん。恥ずかしくねえ。
翔「あっ!大野先生、大変です!」
智「どうした?櫻井隊員!」
翔くんが、みんなのキャップを指差しながら、
翔「緑、青、赤、黒…。ピンクと黄色が居ません!」
さとちゃんが頭を抱えて、
智「ぬおっ!マジだ!これじゃあヒーローとは言えないっ!」
雅「うわっ!ほんとだ!足りない!」
さとちゃんと雅紀があたふたしだした。
「あのさ…今は戦隊ものって、5色縛りってわけじゃないよ。それに、俺の黒なんて準レギュラーに使われることが多い色だし…」
翔「えっ?!そうなの?」
翔くんが目を見開く。
え?
まさか、翔くんも天然…?
雅「はあ~、良かったあ。誰か呼ばなきゃって、焦っちゃったよ~」
智「ねえ。ビックリしたねえ~」
3人がハイタッチしたり、手を握りあったりしている。
なんか…めっちゃ、はしゃいでんなあ。
女子かよ?!