第2章 STAND 2
雅「そんじゃ、持ち物チェックを再開しよう~。次は…翔ちゃん!」
翔「はい!」
翔くんが右手を高々と上げて、一歩前に出た。
なりきってるなあ、翔くん。
よくそんな直ぐに対応できるな…。
リュック以外は、全身迷彩柄の翔くん。
すごい…。
その格好でここまで来たのかな?
前から気になってたんだけど…、
「翔くんって独特のファッションセンス…」
翔「え?」
翔くんが俺の方に振り向いた。
ヤバッ。
また、口に出してた…?
急いで両手で口を塞いだ。
雅「ヒャッハッハ!俺もそれ思ってた!」
雅紀が俺に向かって、親指を上げて見せた。
翔「ええ?そう?普通だけど…?」
そう言って、自分の全身を見ている翔くん。
智「櫻井くん。大丈夫だよ。カッコいいよ。ま、俺はそっち系は疎いけど」
最後の一言が余計だよ、さとちゃん!
ほらほら~。
翔くんが肩を落としてるよ…って、元々か?(笑)
翔「もう!大野先生も松本くんも嫌い!」
「え?なんで?なんで?」
雅紀が俺の肩に手を置いて、耳打ちしてきた。
雅「潤ちゃん。肩のこと言っちゃダメだよお~。翔ちゃん、なで肩のこと気にしてんだから」
ヤバッ。
また、口に出してたんだ。
俺の、バカバカ~!