第12章 STAND 12
雅「さとちゃんっ⁉」
「大丈夫か⁉」
智「………」
さとちゃんは、テーブルとソファーの間で俯せになったまま動かない。
和「大野さん?」
声をかけながら、二宮がさとちゃんの肩を揺らした。
智「………」
雅「さとちゃん、もしかしてさ…」
雅紀が俺に目配せしてきた。
頷いて、さとちゃんに近寄り顔の側に耳を傾けた。
すると、予想通り…
「うん。寝てる」
気持ち良さそうな寝息が聞こえてきた。
「さとちゃん、こんなとこで寝るなよ?せめて、ソファーに戻ろうか?」
さとちゃんの肩を揺らした。
智「……ん、にゃ…ネテナイ、デス…すー…すー…」
和「寝てるし!」
「寝てんじゃん!」
さとちゃんの尻を思いっきりひっぱたいた。
時を同じくして、二宮もさとちゃんの尻を叩いた。
それでも、微動だにしないさとちゃん。
「さとちゃん。この状況でよく寝れんなあ…?」
和「大野さん。よく寝れますね?」
うんうん。
~って、あれ?
二宮と思わず顔を見合わせる。
雅「ひゃははっ!2人とも気が合うじゃん♪」
和「合ってない!」
「合わねえし!」
雅紀に顔を向けて抗議した。
雅紀は「めっちゃ合ってるよ~♪」と翔くんを奥の部屋へと連れていった。