第12章 STAND 12
翔くんを運んで戻ってきた雅紀が、二宮と口喧嘩している間に、さとちゃんも奥の部屋へと連れていった。
雅「にのみ~。あっちの部屋、結構でかいね~。俺も寝ていい?」
和「……どうぞ」
二宮が立ちあがり、奥の部屋へと向かっていった。
雅紀も寝るのか…。
じゃあ俺はテレビでも見てようかな?
ソファーに腰かけようとしたら、雅紀が手招きしてきた。
俺?
自身を指差すと、雅紀がコクりと頷いた。
雅紀に近付くと、腕を掴まれた。
雅「潤ちゃんも寝ようね~♪」
「は?何でだよっ⁉俺眠くねえし!それに枕が変わると寝れねえし!」
雅「知ってるよ~。でもさ、駅舎で寝れたじゃん♪」
「あ、あれは…、疲れてたから…」
雅紀に「はいはい。そういうことにしとく~」とグイグイ引きずられた。
部屋に入ると、二宮がさとちゃんと翔くんにタオルケットをかけてあげていた。
雅「にのみ~、ありがとね~。さ、みんなで寝よう~♪」
「はっ?なに言って…っ!」
和「そう言うと思ってました。おれらの分も布団を用意しときましたから」
雅「ありがとう、にのみ~。気がきくね~」
そう言って、二宮と俺を翔くんが間になるように誘導してきた。
それから、雅紀はさとちゃんと二宮の間に横になった。