第12章 STAND 12
雅「和子さん、可愛いね~♪」
和「はあ?普通のオバサンだよ?」
はぁ、とため息を吐きながら肩をすくめる二宮。
智「んふふ。二宮くん、和子さんがいる間ずっと不機嫌だったね?」
雅「そうそう。すっごい恐い顔してスイカ食ってるからさ~。にのみ~も反抗期かしら~?」
言いながらスイカに手を伸ばす雅紀。
その手の甲を二宮がつねった。
雅「ぁいてててー!ひどいよ、にのみ~」
ふーふーとつねられた手の甲に息を吹き掛ける雅紀。
和「雅紀、食べすぎ。またおなか壊しますよ?」
雅紀ににこりと微笑みかける二宮。
雅「にのみ~。優しいね~。俺のことを心配して、止めてくれたんだね?」
ありがとうー!と二宮に抱きついた。
いや、雅紀よ。
多分だけど、違うと思うぞ?
翔「すー…すー…」
右肩に重みがきたと思ったら、翔くんの寝息が聞こえてきた。
疲れて寝ちゃったのか?
雅「翔ちゃん、寝ちゃった?」
「うん、そうみたいだ」
雅「にのみ~、奥の部屋で寝かせていい?」
雅紀がひょいっと翔くんを抱えあげた。
あーーっ!俺がしたかった!
和「どうぞ」
二宮が立ち上がった。
~と同時に、ドスンッと音がした。
音がした方を見るとさとちゃんがソファーから落ちていた。