第12章 STAND 12
智「はあ~、生き返る~♪」
二宮母が持ってきてくれたキンキンに冷えたスイカをみんなで食べる。
翔「あっま!」
「うん。砂糖入ってるみたいだ!」
雅「ほんとだ!砂糖入ってるみたい!」
和「………シャクシャク」
雅「和子さん。もうひとつ貰っていいですか?」
和母「ふふっ。どうぞ~。遠慮せず食べてね。たくさんあるから」
雅「はーい!」
翔「はい。それじゃあ和子さん、俺ももうひとついただきます」
和母「ふふ。どうぞ~」
和「………シャクシャク」
智「和子さん。僕もよろしいですか?」
和母「ええ。どうぞ~」
「俺も貰いますね、和子さん」
和母「ええ。どうぞどうぞ~。みんなよく食べるから食べさせ甲斐があるわ~。和也さん少食だから」
和「………シャクシャク」
二宮母こと和子さんは、「和也さん同様に私とも仲良くしてくださいね。私のことは和子って呼んでね~」とスイカを配りながら言ってきたもんだから。
さすがに呼び捨ては出来ないからみんな、“和子さん”と呼び出した。
和「………母ちゃ、お母さま」
和母「な~に?和也さん」
和「みんなと遊ぶから…」
和母「あ、そうね。邪魔者は退散するわ~。みんな、ゆっくりしていってね」
ほほほと笑いながら二宮母は部屋を出ていった。
なんか、台風みたいな人だな。