第6章 STAND 6
雅「そんでえ、あっちのボーッとした人が、大野智。そっちの木彫りみたいなのが松本潤。2人とも俺の親戚なんだ♪」
おいおい。
ボーッとしたのと、木彫りって…。
言いすぎじゃね?
和「2人とも?………似てね」
二宮和也は、そうボソッと呟いて、ペットボトルをくしゃっと丸めた。
翔「あ、二宮くん。それ貰うよ」
翔くんが、二宮和也から丸めたペットボトルを受け取った。
和「ありがとう。翔」
“翔”?
今、“翔”って呼んだか?こいつ。
いきなり呼びすてってどーなんすかねー?
和「別にいいんじゃないの?松本潤…だっけ?あんた」
あちゃー。
また、声に出してた…。
おっと、その前に!
「お前に呼びすてされる筋合いはねー!」
和「くふふ。あんただっておれのことをお前って言ってるし…」
うぐっ…!
ぐうの音も出ない…。
雅「あっはっはっは!はい、潤ちゃんの負け~♪」
雅紀が俺の肩をバシバシと叩きながら笑う。
いてて、痛っ。
雅紀、力加減バカ男だから、いってえんだよなあ。
翔くんが、リュックからビニール袋を出した。
その中に、二宮和也から受け取ったペットボトルを入れた。
ほんとに準備いいなあ、翔くん。
二宮の言う通り、きっと、いいお嫁さんになるね♪
そんでさ。俺たちの結婚式は、絶対にドレスを着せるでしょ!
そんでそんで、そんでさ。その後は…むふ♡
嗚呼!楽しみすぎる♪