第6章 STAND 6
雅「ねえねえ、あいつって誰?誰?ねえねえ、おせーておせーて!」
雅紀がそいつの腕を掴んで、ブルンブルンと振り回す。
うっわ、出た。
雅紀の猪突猛進教えて攻撃!!
そいつは、少し迷惑そうにしながらも「わかった。話すから」と雅紀に向かって笑った。
はあ?
俺と全然態度が違うんですけどー?
どうなっちゃってるわけー?
雅「あ、その前にさ。君の名前、聞いてなかったね。名前、なんてーの?」
あ、そういえば聞いてなかった。
うっかりうっかり。
こいつ、スッと溶け込んでたからなー。
気にしてなかったぜ。
あーあ、俺としたことが、マジでうっかりしてたぜ。
〇〇「おれ、二宮和也。君の名前は?」
二宮和也と名乗ったそいつは、名前を聞いてきた雅紀にではなく、翔くんの方を向いて喋る。
そして、翔くんの右手をギュッと握った。
翔「俺?」
自分を指差す翔くん。
和「そう。君」
翔「俺は櫻井翔…っていいます」
雅紀が二宮和也の肩を掴んでガクガクと揺らした。
雅「俺はねえ、相葉雅紀。雅紀って呼んでね。にのみ~♪」
“にのみ~”って…。
雅紀ってば、まーた勝手にあだ名つけて…。
前にそれで、女子から怒られたことあんだろーが!
また怒られても知らねーぞ?