第6章 STAND 6
翔「みんなもゴミがあれば、これに入れてね~」
翔くんがビニール袋を広げた。
それを見て、すぐさま雅紀が空のペットボトルを2本入れた。
てか、雅紀。
お前、自分で持ってきた水も飲んで、他人のも飲んだんかい!
しかも、この3~4時間くらいで2本って…。
ペース早すぎだっての!
ゴールまでもたねえぞー?
智「櫻井くん、偉いね~。そのリュックって、四次元ポケットみたいだね~」
そんなこと言ってるさとちゃんだって準備いいじゃんかよ。
おやつにバナナ持ってきてたりさ。
あ、でもそれはさとちゃんの功績じゃなかったな。
雅紀のばあちゃんのファインプレーだな、うんうん。
翔「そうですかあ?色々持ってきてるようで、そんなには入ってないんですよ?」
智「そう?どれどれ…」
さとちゃんが、翔くんのリュックの中を覗いた。
智「う~ん。大分しっちゃかめっちゃかしてるよ~」
へぇーそうなんだ。
何でもできる完璧な人だと思ってたけど、違うんだあ、翔くん。
なーんか、親近感♪
雅「そうだね~。潤ちゃんも整理整頓出来ないよね~。とりあえず、クローゼットに物突っ込んで掃除終わり~って感じだもんね?いつも」
「うっせ!」
べ、別にさ。
部屋の中はきれいなんだから、いいでしょうよ!
いや、ダメ…か?