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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第8章 襲撃


2人の間に笑みが零れた時、頭上に緊急脱出の光が流れた。

風「...太刀川か」
僕「作戦終了ですね」

風間さんはトリオン体に戻って、通信を繋ぐ。何やらグチグチ言われているようだが、嫌な顔はしていなかった。

僕《悠一、いるんでしょ?出て来なよ》
迅「明希は相変わらず鋭いな。」
僕「まぁね。それより、本部行くんでしょ?早く行こう」
風「俺も同行する。少々聞きたいこともある」
僕「構いませんよ」

そうして3人で本部に向かって歩き始める。
風間さんの聞きたい事と言うのは、主に僕の事だった。いつボーダーに入ったのか。実力はどのくらいなのか。偶に進さんの事も聞かれた。
「いつボーダーに入ったのか」には小1の夏と答えると驚かれたが、実力は忍田さんと同じかそれ以上と答えると、納得された。何故だ。
進さんについては、迷惑掛けてないかとか、変な事言われなかったかなど聞かれたが、そんな事は全く無かったと答えると解せぬと言われた。

色々話していると、いつの間にか本部の会議室まで着いていた。
先に風間さんが報告の為に中に入り、出てくるのを待つ。数分程で出てきた風間さんと入れ替わるように、僕達は中に入る。

僕「失礼します」
迅「どうも皆さんお揃いで、会議中すみませんね」

飄々とした口調でそう言った悠一に視線が集まる。

鬼「貴様等ぁ...!よくものうのうと顔が出せたな!」
迅「鬼怒田さん落ち着いて。血圧上がっちゃうよ?」

そう言って鬼怒田さんを宥める悠一。寧ろ逆撫でしてる気がするんだけど。

城「何の用だ迅、明希。宣戦布告でもしに来たか」
僕「違いますよ。僕達は交渉しに来たんです」

城戸さんの言葉をバッサリ切り捨て、僕はそう言った。
鬼怒田さんは、「裏切っておいてよくもそんな事が言えたもんだ」と言ったが、唐沢さんが「本部の精鋭部隊を撃破し、戦力でもこちらを上回った今が交渉のタイミングだ」と述べる。

迅「こちらの要求はただ一つ。俺達の後輩、空閑遊真の入隊を認めて頂きたい。太刀川さんが言うには、本部が認めるまで入隊した事にはならないらしい」
唐「成程、『模擬戦を除く隊員同士の戦闘を固く禁ずる』か」

唐沢さんは納得したように呟く。根付さんが抗議するが、僕がそれを止める。
そして僕は机に雷刃を置き

僕「代わりにこっちは、もう1つの黒トリガーと僕を出します」
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