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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第8章 襲撃


太刀川さんを説得して、再び1対2に戻る。
まぁ、歌川君はそろそろトリオン漏出過多で緊急脱出するだろうから、実質1対1だ。

風「1つ聞いていいか」
僕「何ですか?」
風「俺達をわざわざ2つに分けた理由を教えろ。単純に、お前が楽しめる相手を見つけたかったのか?それとも、お前達玉狛が勝ちやすくするためか?」
俺「どっちも違いますよ。教えてもいいんですけど、今は歌川君が残ってますし、それに無線が繋がってる状態では話せません。風間さんだけにしか言えないことなんです」
風「俺にしか言えない事を言うためにわざわざ2つに分けたのか」
僕「そうです。察しが良くて助かります。...歌川君」
歌「はい...」
僕「今すぐ緊急脱出するか、太刀川さんの方に回るか...どっちがいい?」

歌川君は悩んだが、緊急脱出する方を選び、自主的に緊急脱出して行った。
歌川君が飛んだのを確認して、トリガーを解除する。それに続いて風間さんも解除する。

風「では、話してもらおうか」
僕「はい。これから話すのは、この黒トリガーについてです」
風「その黒トリガーが何故俺に関係するんだ?」
僕「...黒トリガーの出来方については風間さんはご存知ですよね?」
風「あぁ。優れたトリオン能力を持つ物が、死後も己の強さを残すために作られた物が黒トリガーと認識しているが?」
僕「大体あってます。では、この黒トリガー...元は誰だったかわかりますか?」
風「俺に関係する話で、黒トリガーになった人物.....!まさか!」
僕「はい。この黒トリガー、元の人はあなたのお兄さんである、風間進さんです」

風間さんは目を見開く。口が何か言いたそうに動くが声になっていない。

僕「進さんは第一次大規模侵攻の時に、逃げ遅れて瓦礫の下になった僕を助けてくれました。僕が外に出た後に、進さんは背後からモールモッドに刺され、生身に戻りました。僕を連れて急いで逃げようとしましたが、モールモッドの方が速く、ブレードで進さんを突き刺しました。倒れた進さんを支えるのは、体格差があり過ぎて当時の僕にはできませんでした。何が起こったのかわからくなって進さんを起こそうと声をかけ続けました。そんな僕にだんだん近づいてくるモールモッドが、すぐ目の前まで来てブレードを振りかざした時、急に進さんの身体が光り、目の前にいたモールモッドが消えました」
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