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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第17章 仲間


そして、夕飯を食べ終わると再びランク戦の話になった。

小「そう言えば次の対戦相手ってどこなの?」
三「諏訪隊と荒船隊です。次回のマップ選択権も僕達です」
烏「諏訪隊と荒船隊か。どっちもB級歴が長いチームだな」

京介が諏訪隊と荒船隊について教えようとした時、キッチンからレイジさんが出て来て止める。

木「京介、それ以上は自分達で考えさせろ。それも作戦を立てるにおいて重要な事だ。資料やログなら宇佐美に聞けばわかる」
三「わかりました。早速見てきます」

修君達が栞ちゃんに頼んでログを見せてもらいに行くと、京介がレイジさんに呟いた。

烏「少し厳しくないっすか…?」
木「これくらいは出来た方がいい。特に修にはな」
僕「修君は頭いいから教えた事何でも吸収するけど、自分で学ぶ事も必要だよ。でも、質問された時はちゃんと答えてあげてね」
烏「...わかりました」

京介は渋々と言った表情で納得してくれた。初めて出来た弟子が余程可愛いんだろうな。
少しショボンとした京介を慰めようと手を伸ばすが、悠一がそれを止めて抱き寄せる。

僕「悠一?」
迅「京介はダメ」
僕「え?何で?京介は可愛い後輩だよ?」
烏「迅さん、束縛強過ぎると嫌われますよ」
迅「明希はそんな事で嫌ったりしないって俺のSEが言ってる」

SE使ったんだ...。少しムカッとした僕は悠一に仕返しをする。

僕「...SE使って欲しくなかったな」
迅「え?」
僕「僕の事信用してくれて無いんだ...」
迅「え、いや、そんな事...」

オロオロし始めた悠一を見て、京介が面白がる。僕も内心楽しくなってきた。
拗ねた口調で俯きながら話し続ける。

僕「僕は悠一の事信じてるのに...必要な時以外使ってないのに…」
迅「明希...」
僕「僕だけ一方的に信用してるなんて馬鹿みたいじゃん...」
迅「...ごめん」
僕「ホントに思ってる?もうSE使わない?」
迅「うん。思ってるし使わない」
僕「じゃ、いいよ」

パッと顔を上げた僕を、悠一がキョトンとした顔で見つめる。

迅「あれ?案外あっさりと許してくれた?」
僕「だって嘘だもん」
迅「へ?」
僕「SE使って欲しくなかったのはホントだけど、拗ねてないよ。SE使った事にちょっとムカついたから、仕返ししたの」
烏「面白いもの見せてくれてありがとうございました」
迅「嘘だろぉ...」
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