第15章 行事
城戸さん達に渡し終わると、最後は玉狛支部のメンバーだけだ。
警戒区域を通って玉狛を目指す。そして、案の定門が開く。
僕「マカロン崩れないようにしなくちゃ」
すぐさま換装して、全て変化弾で倒す。防衛任務中の那須隊・加古隊が駆け付けた時には全て終わり、出現したトリオン兵の報告を済ませて玉狛に到着する。到着すると言うより、帰ってくるの方が正しいか。
実は今日から玉狛支部での生活が再スタートするのだ。嬉しい事この上ない。
僕「ただいまー!」
「「「おかえりなさい!」」」
玄関の扉を開けて元気よくただいまと言うと、玉狛メンバーが全員揃って出迎えてくれた。これには驚いた。
そして桐絵が僕に飛び付いてきた。
小「明希おかえりー!」
僕「わっとと...桐絵、突然抱き着いたら危ないよ?」
小「でもちゃんと受け止めてくれるじゃない」
僕「そりゃ、可愛い桐絵が怪我したら困るからね」
小「明希の方がずっとずっと可愛いわ!迅、あんたもそう思うでしょ?」
迅「当たり前じゃん。小南も可愛いけど、俺の目には明希の方が可愛く見えてるからね」
突然話を振られたにも関わらず、動じずに答える悠一。2人に可愛いと言われて思わず顔が熱くなる。
僕「と、取り敢えず中入っていいかな?みんなここじゃ寒いでしょ?」
木「そうだな。ホットミルクかココアを入れよう」
三「僕も手伝います」
雨「私も」
空「んじゃ、俺も」
カルガモの親子のようになってキッチンに向かう4人を、しっかり写真に収めておいた。癒されるなぁ。
烏「俺達も入りましょう」
宇「今日の晩御飯はレイジさんが奮発してくれるって言ってたよ!楽しみだねぇ!」
僕「早速レイジさんのご飯が食べられるんだ。確かに楽しみ」
林「それまでに荷物の整理終わらせておけよ?」
僕「わかってますよ。ボス」
リビングで全員が揃ってから、それぞれにバレンタインチョコを渡す。みんなとても喜んでくれた。遊真君は「これがバレンタインか」と興味深げにしていた。
僕「そう言えば、陽太郎はどこにいるの?」
迅「今は別の部屋にいるよ。会いに行く?」
僕「うん。そうする。陽太郎と雷神丸の分もちゃんとあるからね」
悠一に案内されて別の部屋に行く。ノックをすると、中から陽太郎の「入れ」と言う声が聞こえる。
中に入ると、そこには陽太郎・雷神丸だけでなく、捕虜のヒュースがいた。
