第6章 姫のためなら【丸井ブン太 仁王雅治】
「あ、丸井くん!あ、あの、話したいことあるんだけど平気かな…?」
上目遣いで大きな目を潤ませている女の子。
仁王と顔を見合わせ、ニヤニヤしながらブン太に告げる
「じゃあ、ブン太、またあとでぇ〜」
「モテる男はつらいのぉ」
「は!?ちょ、おい!」
仁王と歩き出し、早速始めるのは先ほどの女の子の評価。
仁王が告白されれば、ブン太とこれをやる。私としてはほぼ日課のようなものだ。
「目大きかったし、身長も小さめ、お菓子作りが趣味です!って感じすんね」
「ん〜…
もうちっと胸が大きければのぉ…」
「やだー
におーくんのえっちー」
「お前さんも思おたくせに」
ブン太と仁王とは同じクラスで仲良くなった。
周りからいじめ?みたいなもの受けたことはあったが、私のそもそもの気の強さからか、面白いやつと一緒にいて何が悪い!と仲良くし続けている。そしたらいつのまにか嫌がらせは止まっていた。
まぁ、一回魔王様が釘さしてくれたことがあったから止まったのだと思うけど。