第3章 思い遣り【忍足 侑士】
「あかん、ほんま、ごめんな」
「…なにが?」
「もしかしたら他の男にあげるもんかとか色々考えてもうて。
よかったぁ…」
「…ん。
買ってないとか言ってごめん」
「ええよ。そんなん、全然ええよ。
俺のせいやろ、俺が他の時計つけてたからやろ?」
「…別に侑士のせいとかじゃなくてさ、
なんかもう、侑士私のこと好きじゃないのかもしれないとか
「んなことないわ!あほ!」
いや、あほは俺か、とかぶつぶつ言ってる侑士が滲む。
「ゆ、し」
「ん?」
「好きだよ。ずっと好きだよ。
やだよ、別れたく、ないよ」
少し驚いた顔をした侑士は立ち上がり私の横まで来て跪く。
「夢子。」
「?」
「俺は、お前しか考えられへん。
俺が立派な医者になったら絶対結婚しよ。
それまで、色々辛い思いとか、寂しい思いとかさせてしまうかもしれん。せやけど、待っててほしい。支えてほしい。
…もう、夢子なしには生きられへん。」
声が出ない私はひたすら頷く。
ぎゅっと侑士に抱きしめられ耳元で囁かれた愛の言葉に『私も』と答えた。
『愛してる』
fin
ーーーあとがきーーーーーーー
読んでいただきありがとうございました!
跡部様の誕生日の小説を書こう書こうとおもいつつ、書けなかったので、侑士で誕生日の小説を書いてみました。
果たして誕生日っぽくなってますかね?笑
大阪弁難しい!
そして、忍足は私の中ではロマンチストで、恋愛の知識も豊富だけど、どこが自分に自信ない感じのイメージです。
というか、そうだといいなという願望ですが…
侑士、おめでとーーーーーーー
更新空いてしまってごめんなさい。
これからもよろしくお願いします。