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【テニスの王子様】短編〜好きです〜
第3章 思い遣り【忍足 侑士】
大学から帰って来た彼は朝とは違う時計をつけていた。
「それ、どうしたの?」
努めて冷静に彼の手首を指差して聞く。
「ああ、これ今日もらってん。今すぐつけてって言われてそのままやったわ。堪忍な。」
彼が朝つけて行った腕時計は、4年前、彼に誕生日プレゼントとして渡したものだった。
そして今外した腕時計はそれよりずっとずっと高級なもので、綺麗だった。
"今すぐつけて"
「そう」
気にしてないふりをして、夕食をテーブルに並べた。
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