第1章 君が一番【ジャッカル桑原】
「俺も…
夢子が好きで…夢子に触れたい」
「ジャ…」
「なに?」
振り返ると赤黒くなっている頬でちょっと拗ねてるような表情をしたジャッカルと目が合い顔が熱くなる。
「ち…近いっ!」
ジャッカルの顔を手で押すと、逆に手を取られもっと顔を近づけられる。
焦って目を閉じると、肩に頭を乗せられる。
自分の勘違いにより顔を赤くする。
「俺、お前はブン太が好きなのかと思ってた…
天野と友達だから色々辛い思いしてんのかと…」
優しすぎかよ。
なんだよこのイケメン。
「…ばぁーか。あーほ。お人好し。鈍感。煮卵。」
「煮卵はちげーだろ」
少し眉を下げ笑うジャッカルにまたときめいて、今日で一体何年寿命が縮んでるんだろう。
「…ジャッカルと一緒にいれるならなるべく長生きしたいなぁ。」
「?」
姿勢を戻し、愛しい彼の胸に寄りかかる。
彼の大きくて黒くて長い指に自分の指を絡めながら背中の温もりを私は一生忘れないと思った。
Fin
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あとがき
初夢小説!!!ジャッカルから始まるというね!!
読んでいただきありがとうございます。
ジャッカルは4つ肺があるのに好きな子探すときはすぐ息上がっちゃう。みたいなの可愛いな、とか、ジャッカルって鈍感だけど絶対肉食だな、みたいな私の勝手なイメージです笑
楽しんでいただけたのであれば嬉しいです。
ではでは。