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キミに恋しました【BOYS AND MEN/短編集】

第1章 幼なじみの壁(平松賢人)


小林「えぇ~?そんなことないよねぇ?」
貴女『は、はい……』
平松「もう!彩花ちゃんを困らせないで!俊くん、ゆーちゃむ!!」

そう言って、あたしを引き寄せる賢ちゃんからは爽やかなシトラスの香りがした。

貴女『……っ……賢ちゃん……離して……』
平松「え?どうしたの?』

あたしは気がついたら涙が出ていることに気づいた。

水野「泣いてるのか?」
貴女『……っ』
平松「彩花ちゃん?」
貴女『ごめんなさいっ……!』
平松「彩花ちゃん!?」

あたしは賢ちゃんが掴んでいた手を振り切ってレッスン室から逃げ出した。
どんどん賢ちゃんが知らない男の人になっていくのが怖い……
ずっと一緒にいたのに離れていってしまうような気がして……

貴女『うぅっ………グスッ………』
??「いたっ!彩花ちゃん!!」
貴女『賢……ちゃん……?」
平松「はぁっ………よかった……」
貴女『何で……?』
平松「なんでって……彩花泣いてたから……」
貴女『ごめんねっ……』
さくちゅ
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