第1章 新メンバー
やってしまったぁぁ!!
どうしよどうしよどうしよ!!
裕斗くんに嫌われたぁぁ!!
自分への罰として壁に頭をぶつけ続けた。
「瑞希くん、気にすることないよ。アイツ普段あんな感じだから。それより自己紹介まだだったね。」
自己紹介されなくてもメンバーのことは全員知ってる。
リーダーは多田真広くん。メンバーカラーは赤。
そして、内藤隼也(しゅんや)くん。メンバーカラーは紫。
山崎佳くん。メンバーカラーは緑。
皆本当にかっこよくてしかも優しい。
全員年齢が23歳。
僕より6歳年上。
「えっと、僕、瀬田瑞希です。17歳で高校2年です。」
「17かぁ。俺らのデビューしたときと同じだな。」
「そうだね(笑)」
「当時は本当初々しかったよな(笑)」
「まぁ、裕くんだけきっちり出来てたって感じだな(笑)」
佳くんだけが裕くんと呼んでいる。
前のライブでも言ってた。
佳くんだけメンバーの呼び方が違うって。
本当だったんだ……
「皆に伝えておくけど、新メンバーが入る事は誰にも言っちゃだめだから。次のライブで公開する予定。だから瑞希くんも家族にも友達にも言っちゃダメだよ?」
「はい!」
「あ、あと!来週から皆で同居してもらうから(笑)」
「「「「はい?!」」」」
ど、同居!?
StarPieceと!?
いや、僕もそのメンバーになっちゃったんだけど……
「家は今日見に行って契約してくるから。それまでに準備しといてね(笑)」
「あ、あのー僕は家族になんて?」
「うーん……自分で考えて!」
「えー(汗)」
「なんとかなるよ(笑)はい、じゃあ今日は帰った帰った!」
「し、失礼しました……」
ここの社長めちゃくちゃだぁ!!
どうしよ……