第4章 初恋
「みーずーきー!」
「へ?……はっ!僕寝てた?!」
「うん、ずっと。」
授業中に寝ることが多くなった。
練習で寝れてないのかもしれない。
「しまったぁ!ノートが真っ白!」
「ほらよ、俺の貸してやるから。写せ(笑)」
「わぁ!ありがとう!大輝ー!大好きー!」
その大好きが恋愛だったらいいのにな。
「僕さ、大輝が親友で良かったよ!じゃないと、多分今の僕いないだろうし(笑)」
「……そうか……そりゃあ良かった(笑)」
俺の初恋は叶わないだろう。
それでもいい。
こいつの側にいれれば。
だったら親友でもいいじゃねぇか。
恋人だったら別れた場合はさよならだけど、親友なら喧嘩したとしても仲直りは出来る。
今までの俺らもそうだった。
こいつを隣で支えれるなら、それでもいい。
ただ、いつかは正直な気持ち伝えれるといいな。