第2章 NEW START!
「凄い!瑞希くん、いいよ!」
「はぁ……はぁ……本当ですか?」
「うん!とても2週間ちょっととは思えないよ!」
今日はマネジャーの青山さんにひと通り見てもらった。
初めてだったから不安だったけど……よかった……
「確かに初めの時から比べるとかなり成長したよね。飲み込みが早いのかな?」
「どうでしょう……自分ではよく分からないので……」
隼也さんにも褒めて貰えたけど……まだまだ足りないよね。
体力が全然ない。
こんなんじゃ2時間も持たないよ。
最近、ランニングが終わる時間が早くなってきた。
もう少し距離を伸ばそうかな。
「よし!じゃあ、今日はおしまい!明日はライブ会場の下見するから。使わせて貰えればひと通りの確認。リハーサルは本番の前日にするから明日は軽くね。」
「はい!」
真広さんってほんとにリーダーって感じ。
しっかりまとめてるし、映像の編集だって1時間で終わらせたって聞いた。
カッコイイな。
明日からはラストスパートだから集中しないと。
ファンの人達がガッカリしないように……真広さん達にも迷惑かけないようにしないと。
「ねぇ、ひとつ気になったんだけどさ。」
圭さんが話し始めた。
「瑞希って何か俺達と距離があるよな……敬語だし……さん付けだし……」
「だって年上ですよ!?」
「年齢関係ないよ。仲間でしょ?すぐにとは言わないけどせめて名前だけでもさ。」
仲間……
「……分かりました……圭……くん……////」
恥ずかしい……
「おっ、おぉ!!何かゾワッてした!新鮮!いいね!」
「真広くん……隼也くん……裕斗……くん……もうこれでいいですか?!////」
「いいねー何か分かんないけど。」
「近づいた感じ?(笑)」
「……」
裕斗さ……裕斗くんは何も言わない……
何か言ってください……