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星のカケラ【R18】

第2章 NEW START!


それから1週間……
僕達は毎日練習を重ね、ライブへ備えていた。
ダンスもだいぶ覚えて踊れるようにはなってきた。

一応、全曲教えてもらったんだけど……

「はぁ、はぁ……踊れた……」

ダンススタジオに大の字になって呼吸を整える。

「ははは(笑)瑞希〜お前ダンスだけでそんなにヘトヘトじゃ歌うたったらどうなるんだよ(笑)」

そうだ!歌も歌うんだ!!
忘れてたー!

「あの、次は歌入れて踊ってもいいですか?」

「いいけど、大丈夫?」

隼也さんがタオルを投げて声をかけてくれる。

「大丈夫です……体力も付けないといけないので。」

朝は毎日2キロ走っている。
もともとマラソンとか得意な方じゃないからこれぐらいしないとアイドルなんてやれない。

「じゃあ、俺らもパート分けでやるか。瑞希はこの間渡した資料もう見たか?」

「あ、はい!一応全部目を通して覚えました!」

パート分けされた歌詞が書かれた資料だった。
覚えるのには自信があった。

「じゃあ、初めから。」

カラオケモードにして曲が流れ始める。

『今ここから始まるストーリー 俺らの手で作り出す』

歌い出しは全員で歌う。
それから真広さん、隼也さん、圭さん、裕斗さんそして僕の順で歌いサビに入る。
僕のパートは最後。
それまで踊り続けなきゃいけない。
歌い出しの瞬間は声が出ないと駄目なんだけど……それまで息が続くか……



―――――――――――


「はぁ、はぁ、はぁ……」

「はぁ……はぁ……やっぱキツい?」

僕に比べて皆呼吸が整っている。

「はぁ、はぁ、はい……けど、練習すればっ……」

「うん、声も悪くなかったし、動きもそんなに目立つ所は無かった感じだったね。まぁ、強いて言うなら顔かな?笑顔がないね。」

隼也さんがアドバイスをしてくれる。
そっか……歌とダンスに夢中で忘れてた……

「笑顔……ですか……分かりました!頑張ります!」
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