第12章 パズルピース
瑞希side
3年後______
僕は大学生になっていた。
大輝は見事、オーディションに合格して、今では超有名人気バンドのドラマーとして活動している。
テレビにもよく出ている。
真広君は俳優の仕事をしている。
圭君はダンス教室を開いて指導者になった。
たまにバッグダンサーとして見かける。
隼也君と裕斗君は音楽活動をしている。
「あー疲れたー」
大輝と久しぶりに会う事ができて、学校近くの喫茶店にきている。
「お疲れ様。最近忙しそうだったもんね。」
「まぁな。というかお前こんな事高校生でやってたんだな。尊敬する。」
「たったの1年だったけどね。」
「それでもスゲーよ。成績も良かったし。」
テーブルの上に突っ伏したまま、店員さんにアイスコーヒーを頼んでいた。
それより・・・
「何で変装しないの?」
「めんどい。」
「ねぇ、見て!あれってさ、大輝くんじゃない?!」
「あ!本当だ!しかも隣にいるのって瑞希君じゃない?!」
「仲いいんだ!というかかっこよすぎて眩しい・・・」
それが聞こえたのか、大輝がしっと指を口元に当てて手を振った。
もちろん、女の子達は黄色い歓声をあげた。
「もう・・・一応有名人なんだからさ。」
「大丈夫だって。・・・あ、そうそう。今度テレビ番組に親友として呼びたいんだけど出てくれね?」
「あーうん、いいいけど。」
「ありがと!あと生放送だから!」
・・・え?
「はー、安心安心!」
全然安心じゃないよ!?
けど、今更断ることができず・・・
放送日になっちゃった。
でも聞いたことない番組だな・・・
新しく始まるのかな?