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星のカケラ【R18】

第12章 パズルピース


瑞希side

朝から圭くんに見られるなんて・・・
見せもんじゃないのに・・・

「おはよ。」

「あ、おはよう、裕斗君。」

「腰大丈夫か?」

「うん。平気。」

僕達は軽く準備を済ませ、青山さんの車に乗り込む。
この車に乗る事も次はいつか分からないんだ。

目的地に着くと、まだ開場まで10時間近くあるのに、既にお客さんが来ていた。

「俺たちが来るのを待ち伏せしてたんだろうな。」

「せっかくだからさ、手振ろうよ。」

「そうだな。こんなに早くから来てくれて。」

4人は窓を開けてファンの子に手を振っていた。
けど、僕はできなかった。

僕が原因だから申し訳ない気持ちがいっぱいで黙って座っていた。

「瑞希。お前のファンの子がいる。顔だけでも出せ。」

裕斗君が背中を押してくれた。

「瑞希くーん!頑張ってねー!」

「う、うん!ありがとー!」

そう言って手を振った。
そうだ・・・僕達が楽しまないと満足してもらえない。

しっかりしないと!
それに、今日のライブは生中継もされる。
集中!集中!
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