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星のカケラ【R18】

第12章 パズルピース


裕斗side

「付き合ってるって……」

圭が混乱している。
そうだよな。
男同士で、それにメンバー内でカップルがいるなんて思いもしないよな。

「ごめ…っ!?」

謝ろうとした時、今まで黙っていた隼也が立ち上がり俺の胸ぐらを掴んで殴った。
左の頬がジンジンと痛む。

「ふざけんな!付き合ってる?!」

「…あぁ。」

「別に男同士だからとかとはどうでもいい。けどな、瑞希はまだ高校生だぞ。お前は大人だ。犯罪なんだよ!それに、俺らはアイドルで同じグループだ。何考えてんだよ!!」

隼也は怒っていながら、涙をボロボロと流していた。
昔から、こいつは怒ると1番怖い。

「お前のせいで瑞希は…翔太みたいに…もう誰もあんな思い…したくないのに。…お前もそうだろ。」

「そうだよ。」

「じゃあなんで!」

「好きだから。あいつの事、誰にも渡したくないから。」

「っ!」

再び殴られようとした。
けど、真広が隼也を止めた。

「隼也、もうやめろ。暴力はダメだ。」

隼也は俺から手を離した。
圭はずっと下を向いたまま動かない。

「裕斗、俺もこういうことは言いたくないが…別れろ。お前らの関係性は良くない。応援したい気持ちは山々だができない。」

「……。」

何も言えなかった。
嫌だという気持ちと、やっぱりなっという気持ちが重なっていた。

「いいな?」

でも、そうするのが1番いいのかもしれない。

「わかった…」
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