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星のカケラ【R18】

第12章 パズルピース


裕斗side

ラストの曲が終わり、ステージ裏でアンコールの声を聞いていた。
急いで着替え、アンコールの準備をする。

だが、瑞希だけは着替えなかった。
壁にもたれかかり息を切らしていた。

「瑞希?大丈夫?」

隼也に声をかけられ、瑞希は顔を上げる。

「はい、すみません。すぐ着替えます。」

後半辺りから瑞希の様子がおかしかった。
身体がうまく動かない感じだった。
声も出しずらそうだった。

「準備okです。」

「待て。」

瑞希の腕を掴み引き止める。

「アンコールは無しだ。」

その場にいた全員が目を点にしていた。

「瑞希の体調が心配だ。具合が悪いんだろう。」

「だ、大丈夫です!アンコール待ってるファンの方々がこんなにいるのに。僕はアンコール受けます。」

「瑞希、お前な。」

「今日が最後なんだからちゃんとしないと。」

「はぁ…わかったよ。」

結局ステージに出ることになったが、瑞希が気になって仕方がなかった。


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