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星のカケラ【R18】

第11章 翔太


最近、夢を見る。

『裕斗!ほら!見てみろよ!』

笑顔で楽しそうに話す少年。
よく見ると自分も若くなっている。
高校生くらいだろうか。

『裕斗?何つったんてんだ?』

「あー、ごめん。」

翔太。
幼い頃からの親友でもう何年も一緒にいる。

翔太に呼ばれて、ベランダに出てみる。

指差していたのは星空。
何万もの星が光り輝いて、夜の街を僅かに明るく照らしている。

『綺麗だな。』

「そうだな。」

『もー!本当にそう思ってんのかよ!』

「思ってる。」

『だったらもう少し顔変えろよ!……裕斗って本当に何考えているか分かんない。』

この言葉何処かで聞いたことがある。

場所が変わり、辺りは真っ暗。
何処だ?ここ。

『……うと……』



『裕斗。俺……もう無理かも……。』

「何言ってるんだ?」

『裕斗……ごめん。バイバイ。』

「!?翔太!? 」

翔太の姿が無くなる。
振り向くと誰かが首を吊っていた。
恐る恐る顔を確認すると、翔太だった。

「翔太!!」

どうして……どうしてこうなった……
頭を抱えそう考えごとをしていると、後ろから声がした。

『僕、やります!アイドルやります!』

瑞希だった。

夢はいつもここで終わる。
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