第2章 NEW START!
「うぅ……」
「どうした?」
「いやー……筋肉痛が……」
「筋肉痛?今日の体育は別にハードじゃなかっただろ?」
「うん……」
実はダンスでなんて言えない。
「ね、見て!校門にイケメンいる!」
「え?!嘘!?」
「本当だ!誰かの彼氏?車まであるよ!お迎えかな?」
女の子達が騒がしくなっていた。
校門を見ると……
本当にかっこいい人が立ってる。
……ん?
んん!?
あれって!
「?何かこっちに手振ってねぇか?……瑞希?」
「あー……えっとごめん!大輝!今日は一緒に帰れない!じゃあね!」
「は?!ちょ、待て!」
大輝が僕を引き止めようとしてたけど無視して走った。
ごめん、大輝。
「よぉ、瑞希!」
「ちょっ、何でいるんですか?!」
真広さんだった。
変装してる……
皆気づいてないし……
「え、もしかして瑞希くんのお兄ちゃんとか?!」
「でも、お兄ちゃんがいるなんて聞いたことないよ?」
「でもそうじゃない?兄弟揃ってイケメンとか………いいなぁ……」
注目浴びてるし……(汗)
「ま、真広さん!とにかく早くここから出ましょう!」
「そんな急がなくても大丈夫だって。バレないから(笑)」
「そんなのわかんないですよ!」
僕は真広さんの手を引き車に乗せた。
「じゃ、今から事務所向かうぞー。」
「え?!事務所!?」
「あと1ヶ月しかないんだ。これからは学校の後はすぐに練習。わかった?」
「は、はい!」
そうだよ!
時間が無いんだ!
早く完璧にしないと!