第9章 僕の好きな人は……
裕斗side
「やっ……あっ……でちゃう……////」
「出せよ。」
「いっ……あぁっ……あっ////」
久しぶりで俺も溜まっていた。
そのせいか出しても腰は止まらなかった。
それからどのくらいが経っただろう。
外はもう明るくなっていた。
隣には裸で疲れきった瑞希の姿があった。
「瑞希……朝だ。」
「ん……朝……?……っ!?////」
思い出して恥ずかしくなったのか布団で体を隠した。
今更恥ずかしがる事じゃないだろ。
「風呂入ってこい。今日も仕事だろ。……?」
瑞希が近くにあった何冊もの本を俺に投げつけた。
「バカバカバカバカバカァァ!!最っ低!!////」
「いって……おい、人の部屋散らかすな!」
「そんなの知りません!!自分の部屋より人の気持ち考えたらどうなんですか!?////」
そう言って不機嫌に出ていった。
顔赤くなりすぎだろ。
まぁ、怒るよな……
約束破ったし、俺たちの今の関係性考えてあんな行為は不快過ぎる。
後で謝っておくか。
許してもらえそうにないけど。
自分の行為に呆れていると、部屋の扉が開いた。
入ってきたのは裸のままの瑞希。
「何だ?顔赤くして……」
「服……忘れてました……////」
自分の服だけを持って再び出ていった。
……可愛いな……アイツ。
今の行動が何故か可愛く見えてしまった。
まぁ、瑞希が可愛いのは当然か。
だから不安なんだよな。
鈍感過ぎて周りの好意には全く気づかない。
人を信じすぎる所とか危なっかしい。
ほんとムカつくくらい翔太に似てる。