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黒い羽根の天使…【ONE PIECE】

第8章 船出の時



海岸沿いに停泊している一隻の派手な船


「おーーい!キャプテーーーン!!」
ローの姿に気付いたベポがぶんぶんと手を振る


「ベポ、キャプテン戻って来たのか、って…あぁ!?誰だあの美女は‼︎」

ベポの後ろから顔を出したシャチがに気付き目を見開いて身体を前に乗り出す



2人が船へ乗り込むとシャチが一目散に飛んで来た

「キャプテン、誰なんですかこの美女!?
なんで船へ?」


「興味が湧いた。しばらく船に乗せる。
空き部屋が一つあるだろ、そこを片付けて部屋にしてやれ。」


ローはそれだけ言うとを残し自室へ向かってしまった
取り残されたはとりあえずクルー達に

「よろしくお願いします…」

そう言ってぺこりと頭を下げた





「…おい、どういう事だ?」
一方、ペンギンは自室に向かうローを廊下で呼び止めた

「……………」
ローは黙ったままペンギンを見下ろす


「あの子を仲間にしようってのか?」


「いや、」



声を少し荒げるペンギンにローはフッと笑った


「あいつは俺の足りねェモノを持ってる。」

ローの言葉にペンギンは驚いた
普段のローからは想像出来ない表情だったから


「俺はあんたをずっと信じてここまで付いて来た。
それはこれからも変わらない…
あの子をこの船に乗せる事が俺達にとって良い風向きになる事を願うよ。」

これがペンギンの精一杯、振り絞って出した言葉

本当は反対だった…
男だらけの空間に女を連れて来るなんて、ましてやあんな美女
今まで作り上げて来たものが壊れてしまうのではないかと怖くなった

でも、誰よりもローを信用し尊敬しているからこそ
ローの決めた事に自分も付いて行きたい



様々な想いを乗せて船は島を出た





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