第8章 船出の時
朝になり、まだ眠気の残る頭でベッドを降りる
ほぼ眠る事が出来なかったせいか頭がボーッとした
(今日でここの生活は終わり…)
嬉しいようなホッとしたような感情が込み上げる
しかしは店主と交わした約束を思い出す
〝一千万ベリー支払えばここを出ていい〟
稼いだお金はいろんな理由をつけて店主に引かれてしまい
手元にはいつもほんの少し
それでも自由を買うために必死で働いた
しかし、ローにはこの事を話していない
(正直に話そう…
やっぱり、わたしをどんな理由があれここまで育ててくれた人だもん。)
はローとの事を全て店主に話そうと部屋を出た