第3章 理想の関係
「タイムアップです」
はそう言うと自分に跨がるローを押し退け、はだけた服を整える
そしてローの顔をしっかり見つめて言った
「続きを望むのであれば延長料金を。
どうなさいますか?」
ローは驚いた
女にこんな事を言われたのは初めてだったから
今目の前にいるこの女は自分をただの客だとしか思っていないのだろう
まさに自分が望んでいた関係
私情を挟まず金の上で成り立つ行為
ローはククっと喉を鳴らした
「おもしれェ女だ。」
久しぶりに笑った気がした
は何故笑ってるのか理解出来ない様子で首をかしげる
「それは褒め言葉ですか?」
「あぁ。、気に入った。」
ローはニヤリと笑みを浮かべてを見た
「また来る。
店主に言っとけ、俺を特別扱いするなってな。」
ドンっとテーブルに札束を置くとローはそのままを残し部屋を出て行ってしまった
1人残された
本当のところ、延長を希望されるとばかり思っていたのだがお金を置いて帰ってしまったローにどこか複雑な気分が残る
自分を押し倒したのはきっと興奮したからのはず、
あんな状態であぁもアッサリと身を引く事が出来るのだろうか…
はテーブルの札束を数える
「…多すぎるよ。」
その金額はローを含めたクルー全員分の飲食代が含まれていたのだろうがあまりにも多い額だった