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黒い羽根の天使…【ONE PIECE】

第3章 理想の関係


「いやぁー、島なんて久々っすね船長」

日は傾きかけうっすらと太陽が赤く染まる頃
ロー率いるハートの海賊団は目的の島へとたどり着いた


「シャチ、この島で1番いい酒が飲める酒場を探せ。」

「はい!喜んで!」

シャチはぴょんと船を降りて街へ向かう


「ほどほどにしてくれよ?」
ペンギンは困ったように言うとローの隣に座った
ローはチラッとペンギンを見るが何も言わずまた視線を元に戻す

(最近ずっとこれだな。どうしたもんか…)


しばらく経ってシャチが戻ると目的の店が見つかったのか何やら説明を始めた
そして一行は夜になった島のネオン街へ向かい
とある酒場へとたどり着いた
一見普通の酒場に見えるが奥には何やら仕切りがあり、そこが売春宿になっているようだ

酒場で飲んだ後気になる女がいれば買う事が出来るという仕組み

一行は1番ゆったりと座れる席へ案内されると何人か女が出て来た
そしてそれぞれの隣へ座りお酌や話しで場を色付けていく

どれも美人でなかなか質のいい店だった
出される酒も文句無し
しばらく飲み続けてあっという間に時計は深夜を回った


「せ〜んちょお〜、おれお先に失礼してもいいっスかぁ?」
すっかり出来上がったシャチ
呂律は回らず気に入った女を片手にふらふらと立ち上がる

「めんどくさい野郎だなまったく、さっさと行け。」
そんなシャチを鬱陶しそうにシッシッと追い払うようにペンギンが言った

「んじゃ失礼しや〜す!」
女に手を引かれ、デレデレと鼻の下を伸ばしシャチは店の奥へと消えて行った

それを合図に他のクルー達も1人また1人と奥へ進む


もうどれほどの酒を身体に流し込んだだろうか、さすがのペンギンもこれ以上は付き合えそうにない

「ペンギン、無理するな。」
ローが言う

「いや、さすがに酒はもう入らないがこの場にはいるよ。」
ローの鋭い観察力に参ったように笑みをこぼした
しかし、そんなペンギンにローは更に続ける

「気を使ってるつもりなら1人にしてくれ。」

「……」

もうかなりの量を飲んでいる
ここで1人にしてしまって大丈夫だろうか

ペンギンは少し考えた、が
やはりここは引いた方が良さそうだと判断し
船に戻ると告げて店を出た



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